ノースランド通信で行っているオーバーホール+チューンアップの内容について、主なものをご紹介します。
◎スイッチ類分解クリーニング(オーバーホール項目)
古くなった72GX-II の故障で多いのが時々送受信できなくなるというもの。経験されている方も多いと思います。この原因のほとんどがスイッチ類の接触不良です。
この修理、接点復活剤をかけると一時的には簡単に直るので一般的によく行われているのですが、これだと使っているうちにまた接触不良が再発して、今度は時々動作が不安定になるといったような厄介な症状に悩まされることが多いです。
ノースランド通信のオーバーホールでは、これらのスイッチをすべてバラバラに分解し、接点を綺麗にクリーニング後、再組み立てしていますので、接触不良の再発の心配がなく安定してお使いいただけます。
また、リレーは専用の試験機材を使用して接点の状態を測定し、少しでも問題がある場合は分解して接点のクリーニングを行っています。
◎チャンネルセレクタースイッチ(オーバーホール/チューンアップ項目)
チャンネルセレクタースイッチはスイッチ類の接触不良の中でも最も厄介で、72GX-II の最大のウイークポイントになっています。
毎日チャンネルをぐるぐる回す使い方を目一杯されているような方だと、大体半年〜1年ぐらいで調子が悪くなってきます。
ノースランド通信ではこのチャンネルセレクタースイッチの耐久性を向上させるため、時間をかけていろいろな工夫をしています。
1. チャンネルセレクタースイッチを基板から一旦取り外して作業
作業の前準備として、チャンネルセレクタースイッチのワイヤーを基板から全て外します。全部で23本もあります。
2. 分解作業前に接点の接触抵抗を測定
全部で120ある接点すべての接触抵抗を一つ一つ測定して、接点の状態を把握します。わかりやすいようにリストに記録していきます。